  
【チェルニーの練習曲について】
みなさんは
「チェルニー」という名前を
聞いたことがありますか?
人によっては、
「ツェルニー」と発音する人もいますが、
どちらも全くの同一人物です。
チェルニーは1791年生まれの
オーストリアの作曲家で、
なんとあのベートーヴェンの生徒でした!
ピアニストとしても活躍したチェルニーが
何よりも力を入れたのがピアノ教育で、
たくさんの生徒を育て、
膨大な数の「練習曲」を残しました。
今回ご紹介する「チェルニー30番」というのは
「チェルニー30番練習曲」と言われています。
「練習曲」とは
演奏技術の訓練のための曲
簡単に言うと
指が良く動くようになるための訓練
いわゆる指の筋トレのための曲です。
ですが、同時に
その曲をただ機械的に弾くのではなく
音楽的に美しく演奏するためには
どうすればいいか
ということも求められています。
しかしながら、チェルニーの練習曲は
音楽的に美しく弾きたいと思っても、
それぞれの曲にタイトルが全く無く
全てが番号で記されているため、
特に子どもたちには
それぞれの曲のイメージが沸きにくい
時には大人にとってもイメージが難しい…
だから「チェルニーはつまらない」
と言われてしまう難点があるのです。
チェルニーの練習曲は
ピアノの演奏技術の基礎を強固にする上で
とても優れた教本なのに…。
そんな中、
素晴らしい指導力と実績をお持ちの
お二人の先生方が、
子どもたちにチェルニーを楽しく
練習してほしいとの想いから、
チェルニーの練習曲のそれぞれに
魅力的なタイトルをつけてくださった
楽譜をご出版されています。
まずは、
バイエル中頃から終了程度の生徒さんが
次に進む教本として、
通常はチェルニー100番練習曲ですが、
この100曲を番号通りに
ただひたすらに弾くのは
子どもたちにとって確かに
苦痛でしかないと思います。
そこで、チェルニー100番から抜粋と
同レベルのチェルニーの練習曲から
45曲がセレクトされ
それぞれに素敵なタイトルがついた
楽譜がこちら↓
「こどものチェルニー③
チェルニー30番練習曲のまえに」
出版社：Gakken
そして、
この教本が終了した生徒さんが
次に進む教本として、
チェルニー30番練習曲ですが、
その30曲全てに魅力的なタイトルがついた
楽譜がこちら↓
「チェルニー30番 30の小さな物語 上巻」
「チェルニー30番 30の小さな物語 下巻」
出版社:東音企画
チェルニーに進んだ私の生徒たちの
お家での練習に少しでも参考になって、
チェルニーを楽しく練習してもらえたら…
という気持ちをこめて
今回思い切って45曲＋30曲＝全75曲を
僭越ながら録音いたしました。
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